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デプロイとは?初心者向けの基礎知識

目次

はじめに

本記事をご覧いただき、ありがとうございます。
本記事ではデプロイとは何か、デプロイの手法には何があるのかをご紹介させて頂きます。

本記事の対象者は、非エンジニア・初心者向けとなっております。

デプロイとは

システム開発におけるデプロイとは、開発したアプリケーション(機能やサービス)を
サーバー上に展開・配置して利用できるようにすることです。

英単語としてのもともとの意味は「展開する、配置する」といった意味があります。

せっかく開発したアプリケーションがあってもデプロイを実施しないとまだ使えない状態ですので
システム開発ではこの工程が必要になります。

デプロイの種類

デプロイにはいくつか種類があります。
デプロイを行う上で欠かせない観点を以下に記述します。

  1. 早さ  → 稼働停止や保守に必要な時間を極力無くす
  2. 確実性 → 失敗しない、失敗してもすぐに戻せる
  3. 安定的 → 時間や環境に限定されない

これらの観点を踏まえて、デプロイ方法をご紹介します。

ブルーグリーンデプロイメント

「ブルー」と呼ぶ現状の本番環境とは別に「グリーン」と呼ぶ
新しい別の本番環境を構築し、デプロイが完了したら「グリーン」に切り替えることで、
旧環境から新環境へと切り替える運用方法になります。
デプロイ後に障害が発生した場合にも、
「グリーン」から「ブルー」へ戻すことで以前の状態に戻すことが可能です。
ダウンタイムをほぼ発生させることなく環境の切り替えが可能になります。

ブルーを旧本番環境、グリーンを新本番環境として、両方の本番環境を同時並行させながら
新しい環境でアプリケーションやシステムの変更をする際に、この方法を採用します。
これによってシステム全体を稼働停止させたり、保守作業を行う必要がなくなるため、
時間の節約と作業の効率化を両立させることが可能です。

イミュータブルデプロイメント

手法としてはブルーグリーンデプロイを利用したものですが、
こちらはリリース後に旧環境(ブルー)を消去します。
稼働中のサーバーと異なる新しい環境に新しいアプリケーションをデプロイしてテストを行い
問題が発生しなければ新しい環境に切り替えてしまい、旧環境は削除します。
巻き戻り処理(ロールバック)をする場合も、新しい環境に古いシステムやアプリケーションを
リリースして切り替えます。
イミュータブルデプロイメントでは旧環境の運用コストは生じません。

シンボリックデプロイメント

運用中のサーバー上の別の場所に新しいファイルを配置して
サービスが利用しているシンボリックリンクを変更することで
新しいアプリケーションに切り替えます。
運用コストと運用サーバーを最低限に押さえ、なおかつデプロイの自動化を行いたい場合に
選択されることが多い方式です。
ファイルによっては、再起動が必要となる場合もあり、一時的に接続が出来なくなる場合もあります。

ローリングデプロイメント

複数あるサーバーに対して、順番にロードバランサーから切り離してデプロイを行っていく手法です。
一台ずつ切り離してシステムやアプリケーションのバージョンアップを行い切り戻すため
注意する必要があります。

デプロイのタイミングによっては、旧環境と新環境が混在することになります。

デプロイの自動化とは?

デプロイの自動化とは、自動化されたプロセスを使用して、テスト環境や本番環境などの間で
ソフトウェアを移行できるようになることです。
ソフトウェア配信サイクル全体で、繰り返し可能で信頼性の高いデプロイが可能になります。

デプロイの自動化により、アプリケーションのデプロイに人間が介入する必要がなくなるとともに
新しい機能やアプリケーションをより迅速かつ頻繁にリリースできます。
自動化に関しましては、別コラムのCI/CDについてで紹介しておりますので、こちらをご覧いただければと思います。

最後に

デプロイについて、理解いただけましたでしょうか?
デプロイ方法に関しましては、なにを1番に考えて行うかによって扱う手法が変わってきます。
今回ご紹介した内容が皆様の役に立てれれば幸いです。

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この記事を書いた人

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